タイ国鉄蒸気機関車記念列車2016年
2016年3月26日。この日はタイ国鉄開通記念日でBANGKOKU-AYUTTHYAで往復蒸気機関車重連による運転が行われた。
バンコク駅大広場ではいろいろな催しも行われていた。
タイで蒸気機関車が運転される日。3月23日国鉄開通記念日。8月12日王妃誕生日。10月23日ラーマ5世誕生日。12月5日ラーマ9世(現国王)誕生日。
バンコク8時発、アユタヤ10時着。帰りは4時30分発で運転された。私は10時05分発rapidエアコン付き250バーツ(750円)でアユタヤを目指す。
アユタヤ着11時ですでに1時間ほど経過、客車は留置線に置かれ機関車は普段使われているホームではないホームに展示されていた。
乗務員おそらく機関士と思われる人が記念撮影をしていた。
2両の機関車はともにパシフィックで、バンコク側に850、アユタヤ側に824がテンダーを合わせて連結したあった。
上回りは低く、濃紺緑に塗られ綺麗に整備されている。日本のC57189と同じだ。
機関車850は川崎重工1950年製。戦争賠償でタイ国鉄に援助したものだ。日本のC57に比べ小型軽量にできている。動輪直径が1200mmほどしかない。
一目見て日本の蒸気機関車と分かる。弁装置、給水ポンプ、従台車、ブレーキ装置。
日本はC62を最後に蒸気機関車の製造をやめたが、簡単に言って、この機関車はその後、日本のメーカーが今までの技術で作ったものだ。
この写真で見る限り、C55をイメージすると思う。
返りクランク部分、ハンマーで長年叩かれてきた痕跡が歴史を感じる。このほかに953ミカドが現役として走る。
機関車同士の連結面。テンダ台車は板台枠でD51などと同じである。
重油タンクの載ったテンダー。この機関車は傍に来て熱くないことを感じた。火室で火を燃やしてない。
テンダーに重油燃焼ボイラーがついていて蒸気をボイラーの中を通してシリンダーに送るとともに、煙も煙突まで導いている。
野辺山のSLランドにあるものと同じつくりである。
824号機。タイ人は金色を大変好む。ナンバーも飾りのレイも金色である。
1軸従台車。大分軽量タイプになっているが構造は全くC55と同じである。
火室と灰箱。箱の部分が重油燃焼室である。熱は完全に遮断されている。
先輪も700mmほどの小さいものである。
何しろ戦時中日本軍が持ち込んだC56はタイでは大き過ぎて扱いにくかったと言われているくらいだからこのパシフィックは小型である。
タイ人が思い思いに見に来てる。アユタヤの遺跡を見るために世界から多くの観光客が訪れるが蒸気機関車運転には気付かないかったようだ。
D51を思わせる給水温め器は飾りである。
アメリカDiesel GEのC+C電気式機関車と並ぶ。この機関車は1964年製現役で客車の入れ替えを行っていた。
アユタヤ駅構内を走る2両のパシフィック。軽快音である。
バンコク駅構内にある鉄道開通記念碑のC56。
The Royal Inaugural Train Memorial
As part of the inauguration ceremony for the first rail line in Thailand(Bankok-Nakhon Ratchasima) on March 9th 1891.
BANGSUE DIESEL LOCOMOTIVE DEPOT 入口に展示されているクラウス。
バンコク駅構内の広場に展示されていた次期客車のモデル。
メニューへ戻る